妊娠中は、体の中でさまざまな変化が起こり、普段よりも病気にかかりやすくなる時期です。免疫の働きが変化することや、ホルモンバランスの影響によって、これまで問題なかったことが体調不良につながる場合もあります。どのような病気に注意すべきか、あらかじめ知っておくことで、落ち着いて対処しやすくなります。
妊娠中に病気にかかりやすくなる理由
妊娠中は、赤ちゃんを守るために免疫の働きが一時的に抑えられるといわれています。その影響で、感染症にかかりやすくなったり、症状が長引いたりすることがあります。
また、血液量の増加やホルモンの変化によって、体に負担がかかりやすくなることも、病気が起こりやすい原因の一つです。
風邪やインフルエンザ
妊娠中は、風邪やインフルエンザなどの呼吸器系の感染症にかかりやすくなります。高熱が続くと母体だけでなく、赤ちゃんへの影響が心配されることもあります。
予防としては、手洗いやうがいを習慣にし、人混みを避けることが基本です。体調が悪いと感じた場合は、自己判断で市販薬を使用せず、早めに医療機関へ相談しましょう。
膀胱炎や尿路感染症
妊娠中は子宮が大きくなることで膀胱が圧迫され、尿がたまりやすくなります。その結果、膀胱炎などの尿路感染症を起こしやすくなります。
予防のためには、こまめにトイレに行くこと、水分を十分に取ることが大切です。排尿時の痛みや違和感を感じた場合は、早めに受診するようにしましょう。
妊娠糖尿病
妊娠中は、ホルモンの影響で血糖値が上がりやすくなり、妊娠糖尿病を発症することがあります。自覚症状がほとんどないまま進行するケースもあるため、定期的な検査が重要です。
予防としては、バランスの良い食事を心がけ、急激な体重増加を避けることがポイントになります。医師や管理栄養士の指導を受けながら、無理のない生活を意識しましょう。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は、妊娠中期以降に血圧が高くなる状態で、母体と赤ちゃんの両方に影響を及ぼす可能性があります。むくみや頭痛、急激な体重増加などがサインになることもあります。
塩分を控えた食事や、十分な休息を取ることが予防につながります。健診で血圧の変化を指摘された場合は、医師の指示をしっかり守ることが大切です。
貧血
妊娠中は血液量が増えるため、鉄分が不足しやすくなり、貧血を起こすことがあります。めまいや立ちくらみ、疲れやすさを感じる場合は注意が必要です。
鉄分を含む食品を意識して取り入れ、必要に応じて医師の判断でサプリメントや薬を使用することもあります。
感染症への注意
妊娠中は、一部の感染症が赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。食事の衛生管理や、動物との接触に注意することが大切です。
発熱や体調不良が続く場合は、早めに医療機関を受診し、妊娠中であることを必ず伝えましょう。
日常生活でできる予防のポイント
妊娠中の病気予防には、規則正しい生活が基本になります。十分な睡眠を確保し、無理をしすぎないことが大切です。
また、定期健診を欠かさず受けることで、病気の早期発見や予防につながります。小さな体調変化でも、気になることがあれば相談する姿勢を持ちましょう。
まとめ
妊娠中は、免疫力や体の状態が変化することで、さまざまな病気にかかりやすくなります。風邪や感染症だけでなく、妊娠特有の体調トラブルにも注意が必要です。
日常生活での予防を意識し、定期的な健診と早めの相談を心がけることで、安心して妊娠期間を過ごすことにつながります。
