妊娠中に血圧が高いと言われると、「赤ちゃんに影響はあるのか」「このまま生活して大丈夫なのか」と不安になる方は多いです。妊娠高血圧症候群は、妊娠中に注意が必要な代表的なトラブルの一つですが、早めに気づき、適切に対応することで重症化を防げる場合もあります。正しい知識を持ち、落ち着いて向き合うことが大切です。
妊娠高血圧症候群とは
妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に高血圧がみられる状態を指します。妊娠前は血圧が正常だった方でも、妊娠中に初めて高血圧が確認されることがあります。
血圧の上昇だけでなく、たんぱく尿やむくみを伴うこともあり、母体と赤ちゃんの両方に影響を及ぼす可能性があるため、慎重な経過観察が必要です。
起こりやすい時期と特徴
妊娠高血圧症候群は、妊娠後期に入ってから発症することが多いとされています。特に妊娠28週以降は注意が必要な時期です。
自覚症状がほとんどないまま進行するケースもあるため、定期健診での血圧測定がとても重要になります。
主なリスクと影響
妊娠高血圧症候群が進行すると、母体だけでなく赤ちゃんにも影響が及ぶ可能性があります。母体側では、頭痛や視界の異常、強いむくみなどが現れることがあります。
赤ちゃんへの影響としては、胎盤の働きが低下し、赤ちゃんの成長がゆっくりになることや、早産につながる可能性が挙げられます。そのため、早期発見と管理がとても重要です。
注意したい症状のサイン
妊娠高血圧症候群では、次のような症状が現れることがあります。
- 急激な体重増加
- 顔や手足の強いむくみ
- 頭痛やめまいが続く
- 目がチカチカする、見えにくい感じがする
- みぞおち付近の痛みや不快感
これらの症状がある場合は、我慢せず早めに医療機関へ相談することが大切です。
妊娠高血圧症候群になりやすい要因
妊娠高血圧症候群は、すべての妊婦さんに起こる可能性がありますが、初めての妊娠や双子以上の多胎妊娠、もともと高血圧や肥満傾向がある場合は、リスクが高くなるとされています。
年齢や体質だけでなく、妊娠中の生活習慣も影響するため、日頃の過ごし方が重要になります。
日常生活でできる対応策
妊娠高血圧症候群の予防や進行を防ぐためには、日常生活の見直しが欠かせません。塩分を控えめにした食事を意識し、外食や加工食品の摂りすぎには注意しましょう。
また、十分な休息を取ることも大切です。無理をせず、横になって体を休める時間を意識的に作ることで、血圧の安定につながることがあります。
医療機関での管理と治療
妊娠高血圧症候群と診断された場合は、医師の指示に従った管理が必要になります。症状が軽い場合は、通院での経過観察となることもあります。
血圧が高い状態が続く場合や、母体や赤ちゃんへの影響が心配される場合には、入院管理や治療が行われることもあります。自己判断で受診を控えたり、指示を守らなかったりしないことが大切です。
不安を感じたときの心構え
妊娠高血圧症候群と聞くと、強い不安を感じる方もいますが、定期健診で早く気づき、適切に対応すれば、重症化を防げるケースも多くあります。
分からないことや不安な点は、そのままにせず、医師や助産師に相談することで安心につながります。一人で抱え込まないことが大切です。
まとめ
妊娠高血圧症候群は、妊娠後期に起こりやすく、母体と赤ちゃんの両方に影響を与える可能性がある状態です。自覚症状が少ないことも多いため、定期健診での血圧チェックが重要になります。
日常生活での予防を意識し、異変を感じたら早めに医療機関へ相談することで、安心して妊娠期間を過ごすことにつながります。
